オールドレンズで撮る楽しみをもっと身近に

前のページに戻る

澤村 徹

2019年5月21日

Heligon 50mm F1.9 | 美しすぎるクビレはベテラン層御用達【オールドレンズProfiling 第2回】

α7III + Heligon 50mmF1.9

ローデンシュトックはオールドレンズの終着駅だ。ライカ、ツァイス、アンジェニュー。そんな憧れレンズをしゃぶり尽くし、果てにたどり着く場所。それがローデンシュトックである。

最近はそれほどでもないが、ミラーレスが登場する以前、ベテラン層がローデンシュトックのレンズを好んで使っていた。オールドレンズビギナーはそれを見て、「いつかは自分も」と憧れを抱いたものだ。

レンズ先端から被写界深度目盛りにかけて、鏡胴がキュッとくびれているのがわかるだろう。この佇まいに心揺さぶられる。

そもそも同社は眼鏡メーカーとして名を馳せてきた会社だ。ローデンシュトックの写真用レンズは生産数が少なく、いわゆるレア玉に相当する。どちらかと言えば、大判中判用レンズが有名だ。

35mm判のローデンシュトック製レンズは、M42マウント、エキザクタマウント、デッケルマウント、L39マウントなどがある。価格的にはデッケルマウントのものが手頃だが、特に人気が高いのはM42マウントとエキザクタマウントのものだ。このHeligon 50mmF1.9をひと目見てわかるように、M42ならびにエキザクタマウントの個体は外観が圧倒的に個性的なのだ。

派手なゼブラ柄に加え、鏡胴にクビレがある。さながらオールドレンズ界のワンレンボディコンと言ったところか。このルックスに所有欲を刺激されたオールドレンズファンは少なくないはずだ。

銘板に刻まれた「Rodenstock」の文字にホレボレする。この感覚、オールドレンズ歴10年ぐらいの人だと共感してもらえるはずだ。

さて、肝心の描写はどうだろう。50mmF1.9というスペックは、大口径というほどの明るさではない。そのため開放からシャープに写ると思いきや、開放の中遠距離は思いの外滲みが目立つ。1段絞るだけで滲みは解消し、かなり緩急の効いた写りだ。

ただ、開放からコントラストが強いので、いわゆる緩いレンズという印象はない。それどころか絞った際の描写はシュナイダーのクセノンのように理知的だ。ベテラン層がいかにも好みそうな巧みな描写である。

作例

α7III + Heligon 50mmF1.9

絞り優先AE F1.9 1/125秒 -0.7EV ISO100 AWB RAW

開放からコントラストの付き方が良く、輝度差の大きいシーンでもちゃんとシャドウが締まる。

α7III + Heligon 50mmF1.9

絞り優先AE F1.9 1/1600秒 +0.7EV ISO100 AWB RAW

開放のほのかな滲みは桜撮影にウッテツケだ。満開の桜をボリューム感たっぷりに捉えてくれた。

α7III + Heligon 50mmF1.9

絞り優先AE F1.9 1/500秒 -0.7EV ISO100 AWB RAW

ピントの合った部分は開放から適度な鋭さがある。開放はいくぶん甘いが、緩いというほどではない。

α7III + Heligon 50mmF1.9

絞り優先AE F8 1/250秒 ISO100 AWB RAW

絞り込むと堅実な写りになる。隅々まで解像し、色ノリも良好だ。素性の良いレンズであることがわかる。

製品リスト

Sony

α7III

RAYQUAL

M42-SαE.ADJ

http://www.rayqual.com/M42ADJ.html

ULYSSES

α7III / α7RIII / α9 ボディスーツ(ネイビー)

http://ulysses.jp/products/detail420.html

「Heligon 50mm F1.9」を
TORUNOでレンタルする

1ヵ月使い放題で、13,000円 (税込)

  • ・平日15:00までの注文で即日発送
  • ・返却期限なし
  • ・安心の保険付き

この記事のタイトルとURLをコピーする

関連記事